うろ覚え日記

NEWSと私

シゲちゃんとタイムリープ

 「時をかける少女」なかなかでしたね。ラストシーンの「恋知ら」、キューンときました。物憂げな風磨君がまたいいんだ。表情と風情が、少女マンガの主役の男の子感たっぷり。未来人という設定にもドンピシャで、2話目が今から、楽しみです。もちろん、一番かっこいいのは矢野先生ですけど!

  SORASHIGE BOOK(以下 シゲ部)を聞いたり、シゲちゃんの小説やインタビューを読んでいると、なぜか昔好きだったものや、昔の心持ちを思い出します。ピンクとグレーを初めて読んだときも10代のころの生々しい感情の記憶が押し寄せてきて、心臓をグッと鷲づかみされたような感覚を覚えました。

 去年の今頃は、傘蟻祭の余韻に浸りながら、「シゲちゃん、28才なんだ」なんてしみじみしていました。個人的に28才になった時の気持が特別で。希望職種に転職したにもかかわらず、なかなか大変でなじめなくて、向いてなかったんじゃないかと逡巡の日々。そんな感じのころだったんです。だが、ふと気がついた。

「私、生き残ったんだ…」

というのも、私はもともと洋楽、そのなかでもロックを聞いて育ったのですが、なぜかたくさんのロック・レジェンドが27さいで、亡くなっています。27クラブとも呼ばれているらしい。有名ですよね。ローリングストーンズのオリジナルメンバーのブライアン・ジョーンズジミ・ヘンドリックスジャニス・ジョプリン。ドアーズのジム・モリソン。ちょっと時代を進めると、ニルヴァーナカート・コバーン。最近だと、エイミー・ワインハウスも、27才だったそうで。

 少し前の週刊センテンススプリングに載った記事なのですが、今、探したが見当たらない。すみません、うろ覚えですがスウェーデンの女性の脳医学者の方の説として紹介されていたかと思います。人間の脳は実は27、8才まで成長する、つまり、落ち着いてくるのがそのあたりで、それまでは不安定なところがあると。ということはいわいる青春時代って、実はそのへんまでなのかも知れないですよね。

 28才の私はミュージシャンでもないのに、なんとなく「生き残ったんだから、がたがた言わず、目の前の仕事に専念してみよう!」と思ったわけです。なまけものだったので、少し謙虚に真摯になってみようと。で、結局、大雑把にみて私の場合、人生28才前より、ホルモンバランスでもよくなったのか、後の方が楽しい。蒼い時代なんで戻りたくもないやい!と、思います(笑) ただ、目の前の現役青春の入り口野郎には、だいぶ振り回されはじめました。結局、苦い時代を追体験中でもあります。親になるってこういうことか!シゲ部で知った、グザヴィエ・ドランの「マイマザー」を見てみたら会話のシーンなんて、なんだこれ、機嫌の悪い時の我が家の日常じゃん!て思いました。その上、昔、10代特有の潔癖さで親に感じていた嫌悪感まで、蘇ってきて。まあ、なんと感情の忙しいこと。うーむ、やはり、あの若さで、こんなにリアルに描けるなんて、そこが凄いのか。

  シゲ部は危険なんですよね。J POPは弱いし、映画も20代は週に2、3本くらい見てましたけど、その後は気が向いたとき、好みの映画をだけを楽しむ感じなので、出てくる単語も知らないものも多い。でも体質がオタクなので、話のニュアンスはよくわかる。何が言いたいか理解できる。で、より知りたくなって、単語の解読を始めるうちになんだかあれやこれや聞きたい見たいということになり、ついでに大好きだったものや懐かしいものも思い出し、音源や動画をあさりだす。頭も冴えちゃって、当然、睡眠不足。睡眠が足りないともう極端に次の日のパフォーマンスが落ちるんですよね。そういうお年頃なもんで。まあ、お弁当作りや、パートの仕事で、ですけど(笑)。というわけで、最近は月曜の朝にごはん食べながら、聞いていることが多いです。蒼い時代バリバリの息子と。シゲちゃんが「おやすみっ」て、ささやくと「おやすみじゃねーし」「変な声」とか言いつつ、シゲ部で紹介されたアーティストが数か月後ミュージックステーションなどに登場することも多いので、最近は感心してる様子です。

 

 

「恋を知らない君へ」最終回のラストシーンはフルコーラスでお願いしたい。

 

恋を知らない君へ

恋を知らない君へ